新築時の外構予算でウッドデッキを見送り、「後から付けよう」と考える方は多くいます。実際に後付けは可能ですが、費用・施工上の注意点、そして福井のような雪国での素材選びについて知っておかないと、後悔することになります。
元外構営業・現場監督として、ウッドデッキ後付けの相談を数多く受けてきた経験から、実践的な情報をお伝えします。よくある失敗は「引き渡し後1年で後付けしようとしたら、建物基礎周辺の配管・水切りがデッキの邪魔になって思い通りの設計ができなかった」というケースです。後付けを前提にするなら、新築工事中から「デッキの設置位置・高さ・配管の回避」を設計しておく必要があります。
この記事でわかること
- ウッドデッキ後付けの費用相場
- 福井の雪国でのウッドデッキ素材選び
- 引き渡し後のデッキ設置スケジュール
- ウッドデッキ設置後の注意点
- ウッドデッキ後付けの施工手順と期間
- よくある質問
ウッドデッキ後付けの費用相場
素材別の費用目安(15m²・約3間×2間)
| 素材 | 費用目安 | 耐用年数 | 維持管理 |
|---|---|---|---|
| 天然木(ソフトウッド) | 20〜50万円 | 5〜10年 | 1〜2年に1回の塗装が必要 |
| 天然木(ハードウッド) | 40〜80万円 | 15〜30年 | 5年に1回程度の塗装 |
| 人工木(樹脂デッキ) | 30〜70万円 | 20〜30年 | ほぼメンテナンスフリー |
| アルミデッキ | 40〜80万円 | 30年以上 | メンテナンスフリー |
後付け特有の追加費用
引き渡し後にウッドデッキを後付けする場合、新築時設置と比べて以下の追加費用が発生することがあります。
- 既存コンクリートへの基礎設置:コンクリート床に穴を開けてアンカーボルトを打ち込む工事:1〜3万円
- 束石(つかいし)設置:既存コンクリートの上に束石を置くだけの場合は追加費用少ないが、強度の確認が必要
- 庭の整地:地面から施工する場合、防草シート・砕石敷設が必要:3〜8万円
全体で後付けは新築時設置より5〜15万円割高になるケースが多いです。
福井の雪国でのウッドデッキ素材選び
福井では最深積雪が平均80〜100cm(豪雪年155cm超、山間部200〜300cm)になります。デッキ素材の選択に雪国特有の視点が必要です。
天然木(ソフトウッド)は雪国に向かない
杉・松・SPF材などのソフトウッドは、雪国での使用に適していません。理由は以下の通りです。
- 積雪の重みで反り・割れが発生しやすい
- 凍融繰り返しで腐朽菌が繁殖しやすい
- 1〜2年に1回の塗装が必要だが、冬季の凍害で塗膜が剥がれやすく、塗装効果が持続しにくい
ハードウッドは雪国での選択肢になる
イペ・ウリン・セランガンバツなどの熱帯産ハードウッドは、密度が高く水分の吸収が少ないため、凍害に強いです。ただし費用が高め(15m²で50〜80万円)で、重量が重く施工の難易度が上がります。
雪国で最もおすすめなのは人工木(樹脂デッキ)
人工木(木粉+樹脂の複合材)は、雪国での外構デッキとして最もバランスが取れた選択肢です。
- 耐腐朽性が高く、積雪・凍結に強い
- 反り・割れが天然木より少ない
- 塗装メンテナンス不要
- 表面温度が夏に高くなりやすいが、ノンスリップ加工製品を選べば凍結時も安全
- 費用目安:30〜70万円(15m²)
人工木製品は近年メーカー各社の技術向上で天然木に近い質感のものも多く、福井の外構でも採用が増えています。詳しくは新築外構の完全ガイドもご覧ください。

引き渡し後のデッキ設置スケジュール
設置に適した時期
デッキの後付け設置に最適な時期は、春(4〜6月)または秋(9〜10月)です。
- 冬(12〜3月)は設置不可:積雪・凍結で施工ができない。コンクリート基礎工事も困難
- 夏(7〜8月)は可能だが注意:高温・熱中症リスクがあり工期が延びることがある
福井での典型的なケースを例に挙げると、3〜4月の春引き渡し→外構工事の繁忙期が重なるため、ウッドデッキは6〜9月に後付けというパターンが最もスムーズです。
引き渡し後すぐに設置するよりも…
実は、デッキは1〜2年後に設置する方が「本当に必要な大きさ・形」がわかることが多いです。実際に生活してみると「もう少し大きい方がよかった」「この位置より別の場所が良かった」という気づきが出るからです。デッキ後付けの柔軟性を活かして、ライフスタイルに合わせた設計にしてください。
ウッドデッキ設置後の注意点
積雪時の対応
- 積雪量が多い年は、デッキから室内への雪の入り込みを防ぐため、掃き出し窓の下に簡易の防雪板を設置することがある
- デッキ上の除雪はプラスチック製の除雪スコップを使い、金属製スコップはデッキ面を傷つけるため使わない
- 冬季はデッキ上のプランター・家具を室内に収納する。積雪荷重と凍結による破損防止のため
排水設計の確認
デッキを設置後、デッキ下の土が雨水で浸食される場合があります。デッキ下に防草シート+砕石を敷いておくか、建物基礎周りの排水を妨げない設計にすることが必要です。業者に「デッキ下の排水計画」を含めた施工を依頼してください。
費用の全体目安は外構工事の費用相場まとめもご参照ください。

ウッドデッキ後付けの施工手順と期間
後付けデッキがどういう流れで施工されるか、実際の手順を解説します。新築時設置との違いも含めて把握しておくと、業者への依頼がスムーズになります。
後付けデッキの施工ステップ
一般的な後付けデッキ(人工木・15m²)の施工は以下のステップで進みます。工期は素材・現場状況にもよりますが、通常2〜4日程度です。
-
Step1
現地調査・採寸(1〜2時間):建物基礎・サッシ高さ・地盤状況・配管位置を確認。後付けでは建物の既存状況に合わせた設計が必須 -
Step2
基礎工事(半日〜1日):既存コンクリートがある場合はアンカーボルト打ち込み。地面の場合は束石または独立基礎を設置。水平出しがこの段階で精度を決める -
Step3
根太・大引き組み立て(半日〜1日):骨格となる木材または樹脂フレームを組み立てる。この段階でデッキの水勾配(1〜2%)を設定。排水の向きを決める -
Step4
デッキ板の張り付け(1日):素材に応じてビス留めまたはクリップ留め。端部の切り揃えをして仕上げる -
Step5
幕板・手すり・ステップ取り付け(半日):周囲の幕板(側面の化粧板)・段差ステップを設置。手すりが必要な場合は合わせて取り付け
後付けで注意が必要な「建物との取り合い」
後付けデッキで最も失敗が多いのが建物との取り合いです。具体的には以下の点を事前に確認してください。
- サッシ(掃き出し窓)の高さ:デッキ面の高さがサッシの下端に合っていないと、段差が生まれる。理想は「室内フローリングとデッキ面が同じ高さ(フラット)」または「5cm程度低い」設計
- 建物基礎の水切り:デッキを建物に密着させると、建物基礎の水切りが塞がれて雨水が基礎に回り込む恐れがある。通常は建物から5〜10cm隙間を空けて設置する
- 給湯器・エアコン室外機の排気口:デッキの位置によっては、給湯器・室外機の排気をデッキが遮る場合がある。業者に事前確認を依頼すること
- 外壁のシーリング(コーキング):デッキを建物に固定する場合、外壁に穴を開けることになる。防水処理を必ず施してもらうこと
こうした「後付け特有の制約」を事前に把握して業者に共有することで、見積もりの精度が上がり、施工後のトラブルを防げます。詳しくは外構業者の選び方ガイドも参考にしてください。

よくある質問
ウッドデッキはDIYで設置できますか?
人工木の一部製品はDIYキットが販売されており、技術があれば設置可能です。ただし基礎工事(束石・アンカーボルト)の水平出しが難しく、傾いたデッキは雨水が溜まりやすく腐朽の原因になります。特に既存コンクリートへのアンカー打ち込みは専用工具と技術が必要です。予算を抑えたい場合でも、基礎工事部分は業者に依頼し、デッキ板の施工のみDIYというハイブリッド方式もあります。
ウッドデッキの上にテラス屋根を同時に設置すべきですか?
福井では積雪・雨天対策として、テラス屋根の設置をおすすめします。ただし屋根の耐積雪量の確認が必須です(最低100cm・推奨150〜200cm対応製品)。テラス屋根の追加費用は20〜60万円が目安です。屋根があることでデッキの耐久性も上がります(直接雪や雨にさらされる面積が減るため)。
後付けのウッドデッキに確認申請は必要ですか?
建築基準法上、デッキは「建築物」として扱われる場合があります。床面積10m²を超える場合(防火・準防火地域外でも同様)は確認申請が必要になることがあります。また、建物に固定したデッキは建築物の一部として扱われます。設置前に建築確認が必要かどうか、業者または自治体に確認してください。



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