「外構リフォームで補助金は使えますか?」——現場でよく聞かれる質問です。正直に言うと、外構工事だけを対象にした補助金は非常に少ないのが現状です。しかし「使えない」と諦めるのは早い。バリアフリー改修・省エネ対策・耐震工事などとセットで申請すれば、外構工事の費用の一部が補助対象になるケースがあります。
私は元外構営業・現場監督として、福井市内で数百件の外構工事に関わってきました。その経験から、福井市・福井県で使える制度の実態と、補助金申請のポイントをまとめます。着工前の申請が原則のため、「工事が終わってから補助金を探す」では手遅れになります。この記事を早めに読んでおいてください。
この記事でわかること
- 外構リフォームに補助金を使える可能性がある仕組みとは
- 福井市・福井県で使える可能性のある補助金・助成金制度
- 外構工事が補助対象になりやすいケースと工事例
- 補助金申請の流れと絶対に守るべき注意点
- 補助金が使えなくても費用を抑える方法
- よくある質問
外構リフォームに補助金を使える可能性がある仕組みとは
まず前提として理解しておいてほしいことがあります。「外構工事」という単独カテゴリへの補助金は、国の制度にも福井市の制度にもほとんど存在しません。では補助金はまったく使えないのかというと、そうではありません。
補助金を活用できる可能性があるのは、以下のような「目的が補助対象に合致している」外構工事のケースです。
- 高齢者や障がい者のためのバリアフリー改修(段差解消・スロープ設置・手すり設置など)
- 省エネ・断熱改修に関連する設備工事(融雪設備・断熱舗装など)
- 耐震改修と同時に行う外構の補強工事
- 地域の景観整備・空き家対策に関連する外構整備
- 豪雪地帯特有の融雪設備設置・除雪スペース確保
つまり「何のための外構工事か」が重要です。費用を節約するためのリフォームではなく、バリアフリーや省エネという「目的」があれば、補助の窓口が開きます。
なお、外構業者の選び方全般については外構業者の選び方ガイドも参考にしてください。補助金申請に対応できる業者かどうかも、業者選びの重要な基準になります。

福井市・福井県で使える可能性のある補助金・助成金制度
以下は2025〜2026年時点で福井市・福井県に存在する、または申請実績のある主な制度です。制度は年度ごとに変更・終了することがあるため、必ず最新情報を各窓口に確認してください。
① 福井市高齢者住宅改修費助成(バリアフリー改修)
65歳以上の方がいる世帯を対象に、住宅のバリアフリー改修費用の一部を助成する制度です。外構部分では以下が対象になるケースがあります。
- 玄関前のスロープ設置(段差解消)
- 玄関アプローチへの手すり設置
- 門から玄関までの通路整備(滑りにくい素材への変更)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | 65歳以上の方が同居している世帯(要介護・要支援認定者がいる場合優先) |
| 補助率・上限 | 工事費の3分の1程度(上限10〜20万円程度・年度により変動) |
| 申請窓口 | 福井市福祉部高齢福祉課 |
| 注意点 | 着工前の事前申請が必須。介護保険の住宅改修給付と併用不可の場合あり |
介護保険の住宅改修給付(上限20万円)との組み合わせを検討する場合は、ケアマネージャーとの連携が必要です。外構部分は住宅改修の適用範囲外になることもあるため、事前確認が重要です。
② 介護保険 住宅改修給付(厚生労働省制度)
要介護・要支援認定を受けている方が対象の国の制度です。対象工事の費用20万円を上限に、1〜3割の自己負担で改修できます(1〜2割負担の方が多い)。
- 段差の解消(玄関前・車いすの通路となる外構部分)
- 滑りの防止(アプローチ・通路の素材変更)
- 手すりの取り付け(門扉〜玄関の動線)
外構部分でも、住宅の内外を含めた動線改善として認められれば対象になります。ただし、認定を受けていない方は対象外です。申請はケアマネージャー経由で行います。
③ 福井県・福井市 省エネ住宅リフォーム補助
国の「子育てエコホーム支援事業」や、県・市独自の省エネ改修補助制度が毎年度設けられます。外構工事は原則として補助対象外ですが、融雪設備(電気式ロードヒーティング・不凍液循環式)は省エネ・雪害対策として補助対象になるケースがあります。
| 制度名 | 補助対象の外構設備 | 上限額(目安) |
|---|---|---|
| 子育てエコホーム支援事業(国) | 断熱改修・省エネ設備(融雪設備は対象外の場合あり) | 20〜60万円(工事全体) |
| 福井県住宅改修支援(検討中) | 耐雪・融雪設備を含む改修 | 10〜30万円程度 |
融雪設備の設置費用は50〜200万円程度と高額になるため、補助が使えるかどうかは必ず確認してください。福井市は最深積雪80〜100cm(豪雪年155cm超)、山間部では200〜300cmという積雪量で知られる豪雪地帯です。融雪設備の需要が高く、行政も補助対象化を検討している分野です。
④ 福井市 耐震改修補助(外構の一部が対象になるケース)
旧耐震基準(1981年以前)の住宅を耐震改修する場合、補助金が使える制度があります。外構単体への補助ではありませんが、耐震改修工事と同時に行うブロック塀の撤去・改修費用が補助対象になるケースがあります。
- 危険なブロック塀の撤去(地震時の倒壊リスク低減)
- 控え壁のない古いブロック塀の補強・建て替え
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象建物 | 1981年5月31日以前に建築確認を受けた木造住宅 |
| 補助率 | 工事費の23〜80%(所得・建物条件で変動) |
| 申請窓口 | 福井市建築住宅課 |
古いブロック塀が気になっている方で、住宅の耐震診断も検討している方は、まとめて相談することで費用を最大限圧縮できます。
⑤ 福井市 空き家対策補助・地域景観整備補助
空き家の利活用や地域の景観整備を目的とした補助金制度があります。空き家の外構整備(雑草除去・フェンス設置・駐車場整備)が対象になるケースがあります。条件や対象エリアが限定されているため、詳細は福井市住環境整備課へ問い合わせてください。
外構工事が補助対象になりやすいケースと工事例
補助金が活用できるかどうかは「どんな目的の工事か」で決まります。以下に、現場でよくある補助活用パターンをまとめました。
バリアフリー目的で補助を使いやすい外構工事とは?
最も補助が活用しやすいのがバリアフリー改修です。具体的な工事例と費用の目安を示します。
| 工事内容 | 費用目安 | 補助の可能性 |
|---|---|---|
| 玄関前スロープ設置(コンクリート) | 15〜40万円 | 高(バリアフリー改修補助・介護保険) |
| アプローチへの手すり設置 | 5〜15万円 | 高(介護保険住宅改修給付) |
| 滑りにくい舗装材への変更 | 10〜30万円 | 中(目的・範囲による) |
| 段差解消(駐車場〜玄関の動線) | 8〜25万円 | 中〜高(要介護認定者がいる場合) |
| 電動門扉・自動開閉設備 | 30〜80万円 | 低(補助対象外の場合が多い) |
福井市は最深積雪80〜100cm(豪雪年155cm超、山間部200〜300cm)の豪雪地帯のため、冬季の転倒リスクが高い。アプローチの滑り防止・段差解消は高齢者にとって命に関わる問題です。その分、バリアフリー改修としての必要性が認められやすい地域でもあります。
融雪設備の補助は使えるのか?
福井市では冬季の積雪・凍結が深刻な問題です。ロードヒーティング(電気式・不凍液循環式)の設置費用は50〜200万円と高額になりますが、以下の観点から補助を受けられる可能性があります。
- 省エネ住宅改修補助(年度ごとに対象設備が変わる)
- 高齢者向け福祉用具的な位置付けで申請するケース
- 雪害対策として市独自の補助が設けられる場合
現時点では融雪設備専用の安定した補助制度は福井市にはありませんが、省エネ・バリアフリー・雪害対策の複数の文脈から申請できる可能性があります。設置を検討している方は、着工前に福井市建設部道路保全課・建築住宅課・高齢福祉課の3箇所に問い合わせることをすすめます。
補助金申請の流れと絶対に守るべき注意点
補助金申請で最も多い失敗が「工事を終わらせてから補助金を探した」というケースです。ほぼすべての補助金は着工前の事前申請が必須です。
補助金申請の基本的な流れ
- リフォームの目的・内容を整理する(バリアフリー・省エネ・耐震など)
- 使える補助金制度を調査する(市役所・業者・ケアマネージャーに相談)
- 補助金の申請書類を準備する(見積書・設計図・住民票など)
- 着工前に申請・受理を確認する(審査に数週間かかる場合あり)
- 工事を実施する
- 完了検査・実績報告を提出する(写真・領収書等)
- 補助金の交付を受ける
ステップ4の「受理確認前に着工」は絶対に避けてください。申請が通っていない状態で工事を始めると、補助金が受けられなくなります。
業者選びで補助金申請の成否が変わるのか?
補助金によっては「登録業者のみ対象」「特定の認定業者が施工」という条件が付く場合があります。例えば、介護保険の住宅改修給付は認定を受けた事業者が施工・書類作成を行う必要があります。
業者に補助金申請の実績があるかどうかは、事前に必ず確認してください。「補助金が使えると言われたのに、業者が対応できなかった」というトラブルは現場でも見てきました。
業者選びの詳細については外構業者の選び方ガイドを参照してください。補助金申請対応の有無も業者比較の重要な項目です。

補助金が使えなくても費用を抑える方法
補助金の条件に合わない場合でも、外構リフォームの費用を抑える方法はあります。
相見積もりで費用を20〜30%削減できるケースも
外構リフォームで最も効果的な費用削減策は、複数の業者から相見積もりを取ることです。同じ工事内容でも、業者によって30〜50%の差が出ることがあります。特にハウスメーカー経由の見積もりは中間マージンが上乗せされているため割高になりがちです。
地域の外構専門業者に直接依頼することで、以下のような費用削減が期待できます。
- 中間マージンがない分、工事費が20〜30%安くなる
- 地域の材料仕入れルートがあるため材料費が安い
- 施工実績が豊富なため無駄のない工程設計ができる
外構リフォームの費用相場や業者選びの詳細は外構リフォームの費用・業者選びもあわせてご確認ください。

工事の優先順位をつけて段階的に進める
すべての外構を一度にリフォームする必要はありません。緊急性・重要性の高い箇所から優先して進めることで、一時的な出費を抑えられます。
| 優先度 | 工事内容 | 費用目安 |
|---|---|---|
| 最優先 | 倒壊リスクのあるブロック塀・フェンス修繕 | 10〜50万円 |
| 高 | 転倒リスクのある段差解消・滑り防止 | 5〜30万円 |
| 中 | 駐車場舗装のひび割れ・沈下補修 | 8〜40万円 |
| 低 | 景観改善(フェンス塗装・植栽) | 3〜20万円 |
福井市の場合、冬季の凍害・塩害で外構の劣化が進みやすいのが特徴です。特に駐車場のコンクリートは凍結・融解を繰り返すことでひび割れが生じやすく、放置すると修繕費が増大します。早めの補修が結果として費用削減につながります。
よくある質問
外構工事だけでも補助金は受けられますか?
外構工事だけを単独で対象とした補助金は、福井市・国の制度を含めてほとんど存在しないのが現状です。ただし、バリアフリー目的(段差解消・スロープ・手すり)や耐震目的(危険なブロック塀の撤去・改修)であれば、外構工事の費用が補助対象に含まれる制度があります。「外構工事に補助は出ない」と思い込む前に、工事の目的を整理して各制度の窓口に相談することが大切です。
補助金の申請は業者に任せられますか?
補助金の種類によって異なります。介護保険の住宅改修給付の場合、ケアマネージャーが書類作成を主導し、施工業者が協力する形が一般的です。市の助成制度の場合は施主(依頼主)が申請者になることが多く、業者が書類作成をサポートします。補助金申請の実績がある業者であれば、必要書類の準備・提出フローをガイドしてもらえます。業者選定時に「補助金申請の対応経験があるか」を確認してください。
ハウスメーカー経由の外構リフォームでも補助金は使えますか?
補助金の申請自体はハウスメーカー経由でも可能ですが、施工業者の指定がある補助制度の場合は注意が必要です。また、ハウスメーカーが下請け業者に外構工事を発注する場合、中間マージンが乗るため補助金を使っても割高になるケースがあります。補助金を最大限活用したいなら、外構専門業者に直接依頼し、補助申請もその業者と進める方が費用対効果が高くなることが多いです。
まとめ:補助金を使うなら「着工前の動き出し」が全て
外構リフォームで補助金・助成金を活用するには、以下の3点が重要です。
- 工事の目的を明確にする:バリアフリー・省エネ・耐震・雪害対策など、補助制度に合致する目的を整理する
- 着工前に申請を完了させる:工事後の申請は受け付けてもらえない。工事計画と同時に補助金調査を始める
- 補助金対応の業者を選ぶ:申請実績がない業者では書類準備で躓く。業者選定時に確認する
福井市は積雪・凍害という独自の環境があり、バリアフリー改修や融雪設備の必要性が高い地域です。補助金の活用余地は全国平均より大きい可能性があります。諦めずに相談することが、費用削減への第一歩です。
補助金の活用を含めた外構リフォームのご相談は、お気軽にお問い合わせください。福井市内・近郊の業者をご紹介します。



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