新築外構の照明を1〜2シーズンで故障させてしまう原因の大半は防水規格の選択ミスです。福井市の冬は積雪80〜100cm(豪雪年155cm超)、塩化カルシウムの飛来もあるため、IP65未満の照明器具は屋外設置に向きません。元外構営業・現場監督として、「安かったから」とIP44の照明を設置して翌年春に浸水故障したケースを何度も見てきました。照明の種類・防水規格・費用相場まで、地元の実態から整理します。
この記事でわかること
- 新築外構の照明器具は福井市の最深積雪80〜100cmを考慮してIP65以上を選ぶ理由と、IP44製品が1〜2シーズンで浸水故障するリスク
- LED照明5〜10箇所を夜間8時間点灯した場合の電気代500〜2,000円/月と、白熱球の約1/8〜1/10の節電効果
- 照明計画の総費用目安:最低限(玄関・駐車場のみ)5〜10万円、庭の演出照明まで含めると40〜60万円以上
- センサー式・タイマー式の使い分けと、塩化カルシウム飛来による金属端子腐食への対策方法
新築外構の照明の種類と費用目安
外構照明は設置場所によって適切な種類が異なります。主な照明の種類と費用目安を整理します。
| 照明の種類 | 設置場所 | 費用目安(1箇所) |
|---|---|---|
| 門灯・ポールライト | 門柱・アプローチ | 1〜5万円 |
| 駐車場照明(シーリング・壁付け) | カーポート・駐車スペース | 1〜4万円 |
| ガーデンライト(地面置き・埋め込み) | 庭・植栽周辺 | 1〜3万円 |
| フットライト(足元灯) | アプローチ・階段 | 1〜2万円 |
| スポットライト | シンボルツリー・外壁演出 | 1〜5万円 |
| センサーライト | 玄関・駐車場・裏手 | 1〜4万円 |
照明工事は器具代+施工費(電気工事士による配線工事)がかかります。施工費は1箇所あたり1〜3万円が目安です。事前に配線を引いておかないと後付けは割高になります。
LED照明を選ぶべき理由と電気代
外構照明はLED一択です。白熱球・蛍光灯と比較した際のメリットを整理します。
- 消費電力:白熱球の約1/8〜1/10。年間の電気代を大幅に削減できます
- 寿命:4〜6万時間(白熱球は1,000時間)。交換コストが激減します
- 耐寒性:低温でも即座に点灯。蛍光灯は寒冷地で起動が遅いです
- 発熱が少ない:積雪が照明に乗っても融雪による器具破損リスクが低いです
特に「耐寒性」と「発熱の少なさ」は、福井のような雪国では重要なメリットです。白熱球の発熱が積もった雪を溶かし、それが再凍結して器具を破損するトラブルを防げます。
電気代の目安
外構照明(LED・5〜10箇所・夜間8時間点灯)の月の電気代は500〜2,000円程度です。センサー式やタイマー式にすると不要な点灯を防ぎ、さらに削減できます。
センサー式・タイマー式の選び方
人感センサー式のメリット・デメリット
人感センサー(PIR)式は、人が近づいたときだけ点灯する方式です。防犯・節電に効果的ですが、設置場所を誤ると誤作動が多発します。
- メリット:防犯効果が高いです(侵入者へのプレッシャー)・節電
- デメリット:風で動く植栽・猫・道路を歩く人にも反応することがあります
- 適した場所:駐車場・玄関横・裏手の死角
タイマー式(スマートコンセント制御)
設定した時間に自動点灯・消灯する方式です。門灯やアプローチライトに向いています。スマートフォンから制御できるWi-Fiタイマーも普及しています(器具代5,000〜15,000円程度)。
常時点灯のダウンライト・フットライト
アプローチの足元灯や庭の雰囲気照明は、LED・低消費電力のものを常時点灯にするのが一般的です。月の電気代は1〜3箇所で50〜200円程度です。
雪国・福井での外構照明の重要な注意点
福井市の最深積雪は平均80〜100cm(豪雪年155cm超)に達し、山間部では200〜300cmになります。この積雪環境で外構照明を設置する際の注意点は、他の地域と大きく異なります。
防水規格「IP」の選び方
外構照明には「IP規格」という防水・防塵の等級があります。雪国では特に重要です。
| IP規格 | 耐候性 | 用途 |
|---|---|---|
| IP44 | あらゆる方向からの水しぶきに耐える | 屋根下・軒下のみ |
| IP54 | 粉塵侵入防止+水しぶき耐性 | カーポート内・壁付け照明 |
| IP65以上 | 粉塵完全防止+あらゆる方向からの水流に耐える | 軒なし・庭・埋め込み照明 |
| IP67以上 | 一定時間の水没に耐える | 地面埋め込み(雪解け水対策) |
福井では庭や地面に置くガーデンライトは必ずIP65以上、地面埋め込み型はIP67以上を選択してください。IP44の製品を屋外設置して1〜2シーズンで浸水故障するケースが頻発しています。
積雪荷重への対応
ポールライトやガーデンライトは、福井市平野部の最深積雪80〜100cm(豪雪年155cm超)の重量に耐えられる設計であることを確認します。一般的なガーデンライトは積雪を想定していないものが多く、雪の重みでポールが曲がるトラブルがあります。耐積雪仕様のポール(直径4cm以上・肉厚仕様)を選んでください。
融雪剤による塩害対策
冬季の道路除雪で散布される塩化カルシウム系融雪剤が、照明器具の金属部分を腐食させます。アルミダイカスト製やステンレス製の器具を選び、定期的に水洗いしてください。
詳しくは新築外構の完全ガイドもあわせてご覧ください。費用の全体感は外構工事の費用相場まとめで確認できます。


照明計画のコスト削減のコツ
外構照明の費用を抑えるためのポイントをお伝えします。
- 配線は先行工事で:建物工事中に屋外照明用の配管(電線管)を埋め込んでおくと、後付けより1箇所あたり1〜3万円安くなります
- ソーラー式を部分活用:ガーデンライトや補助照明はソーラー式(配線不要・1〜5万円/箇所)を組み合わせると電気工事費を削減できます。ただし福井の冬は日照時間が短く、充電不足になりやすいため補助的な用途に限ります
- 専門業者への直接依頼:電気工事付きの外構照明設置は、ハウスメーカー経由より地元業者への直接依頼で20〜30%安くなることが多いです
よくある質問
新築時に照明の配線だけ先に引いておくことはできますか?
はい、これを「先行配管」「先行配線」といい、強くおすすめします。建物建築中に外構照明の設置場所を決め、電線管(空の配管)だけ埋め込んでおきます。費用は配管のみで1〜3万円程度ですが、後付けで配線を引くと5〜10万円以上かかることがあります。外構工事の打ち合わせ段階で電気工事士と相談し、ハウスメーカーや工務店と調整してください。
ソーラーライトは福井の冬に使えますか?
残念ながら、福井の冬(12〜2月)はソーラーライトのメイン照明としての使用には向いていません。日照時間が短く、曇天・積雪が続くと充電量が不足し、夜間の点灯時間が短くなります。ただし夏〜秋の庭のアクセントライトとして使うなら問題ありません。玄関・駐車場・アプローチなどの安全確保に必要な照明は、必ず電気工事による有線式にしてください。
外構照明の費用は総額でいくら見込めばよいですか?
新築外構で照明を一通り整える場合、器具代+電気工事費込みで15〜40万円が目安です。最低限(玄関灯・駐車場照明のみ)なら5〜10万円、庭のガーデンライトや演出照明まで含めると40〜60万円以上になることもあります。ハウスメーカー経由ではなく地元の外構・電気専門業者に依頼することで、同等の仕様でも20〜30%費用を抑えられます。
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