外構工事で後悔するパターンは、現場でいくつも見てきました。「安いから」で選んだ業者に仕上がりが雑だった、「なんとなく」で決めた素材が福井の気候に合っていなかった——防げた失敗がほとんどです。
福井市で外構工事の補助金が使えるケース一覧について、福井の現場でよく見てきた事例を交えながら解説します。
この記事でわかること
- 補助金が使える人・使えない人の違いはどこにある?
- 補助金が使えるケース①:バリアフリー化(スロープ・手すり・段差解消)
- 補助金が使えるケース②:省エネ・断熱(ロードヒーティング・太陽光設備連動外構)
- 補助金が使えるケース③:空き家・中古住宅のリフォーム(外構も対象になる制度)
- 補助金が使えるケース④:耐震・安全対策(ブロック塀撤去・耐震補強)
- 補助金が使えないケース(要注意)
補助金が使える人・使えない人の違いはどこにある?
まず大前提として理解しておきたいのは、外構工事そのものを補助する制度はほぼ存在しないという事実だ。
「外構工事補助金」と検索すると情報が出てくるが、正確には「特定の目的(バリアフリー化・省エネ・安全対策など)のために行った工事のうち、外構部分も含まれる場合に対象になる」という仕組みだ。つまり目的ありきで、外構は付随して対象になるのである。
補助金が使える人の共通点: –
明確な目的(高齢者の転倒防止・断熱性向上・空き家の利活用など)がある
– 工事前に申請を完了している(着工後は原則不可) –
対象要件(年齢・所得・建物の状態など)を満たしている
補助金が使えない人の共通点: –
「新しくしたい」「きれいにしたい」だけで目的が不明確 –
業者から工事の話を進めてしまい、着工後に補助金の存在を知った –
対象要件(所有者本人が居住しているかどうかなど)を満たしていない
この違いを踏まえた上で、以下のケース別に見ていく。
補助金が使えるケース①:バリアフリー化(スロープ・手すり・段差解消)
外構工事で最も補助金が使いやすいのが、このバリアフリー系だ。
福井市で使える主な制度
介護保険の住宅改修費(要介護・要支援認定者が対象)
要介護または要支援の認定を受けた方が自宅のバリアフリー改修を行う場合、20万円を上限に工事費の9割(最大18万円)が支給される。外構部分では以下が対象になる。
- スロープの設置:玄関前・駐車場から玄関まで段差を解消するスロープ
- 手すりの設置:玄関アプローチや階段脇の手すり
- 段差の解消:敷地内の段差をなくすための工事
- 滑り防止の床材変更:玄関前や通路の滑りにくい素材への変更
費用の目安:スロープ設置で10〜25万円、手すり設置で3〜8万円。介護保険の対象工事と組み合わせれば、実質負担を1〜2万円程度に抑えられるケースもある。
福井県・福井市の単独補助(高齢者住宅改修費補助)
介護保険の対象外になった工事(保険の上限20万円を超えた部分)に対して、自治体独自の補助が使える場合がある。年度によって予算の状況が変わるため、福井市長寿福祉課または地域包括支援センターへの事前確認が必須だ。
対象になりやすい外構工事の具体例
| 工事内容 | 対象になりやすさ | 費用目安 |
|---|---|---|
| 玄関前スロープ新設 | ◎ | 15〜30万円 |
| アプローチへの手すり設置 | ◎ | 5〜10万円 |
| 段差解消(コンクリート充填等) | ◎ | 3〜8万円 |
| ノンスリップ素材への貼り替え | ○ | 5〜15万円 |
| 車いす対応駐車スペース拡張 | △(目的が明確な場合) | 20〜40万円 |

補助金が使えるケース②:省エネ・断熱(ロードヒーティング・太陽光設備連動外構)
福井県は全国でも有数の豪雪地帯だ。福井市内でも毎年2〜3メートルの積雪が記録され、山間部では4〜5メートルに達することもある。この雪対策として設置するロードヒーティング(融雪装置)が、省エネ補助の対象になるケースがある。
使える可能性がある制度
子育てエコホーム支援事業(国土交通省)
2024〜2026年度にかけて実施されている国の補助制度で、省エネ改修に対して補助が出る。外構工事単体では対象外になることが多いが、断熱・省エネ改修工事とセットで行う場合に、一部の付帯工事として対象に含まれることがある。
具体的には、以下のような場合に相談の余地がある: –
太陽光パネル設置に伴う外構整備(配線・架台基礎等) –
断熱改修工事と同時に行う外壁周辺の排水整備
福井県産業廃棄物・新エネルギー関連補助
太陽光発電システムや蓄電池の導入に際して、福井県から補助が出る制度がある。太陽光パネル設置に伴う外構工事(基礎・配線ルート整備)は、この補助の付帯工事として認められる場合がある。
注意点
省エネ系の補助は「付帯工事」として外構が認められる」かどうかが判断のポイントになる。外構業者だけで判断せず、補助申請の実績がある業者・工務店と連携することが重要だ。
補助金が使えるケース③:空き家・中古住宅のリフォーム(外構も対象になる制度)
福井市では空き家問題への対応として、中古住宅の購入・リフォームに対する補助制度を設けている。これは外構工事も対象に含まれる可能性がある。
福井市空き家活用リフォーム補助金(概要)
- 対象:市内の空き家を購入またはリフォームして居住する方
- 補助率・上限:工事費の一部(年度によって変動、50〜100万円程度が上限になることが多い)
- 外構の扱い:外構工事を含むリフォームが補助対象になるケースあり(建物と一体的な改修と認められる場合)
使えるケースの具体例
- 空き家の購入と同時に行う外構整備(駐車場整備・フェンス設置・庭の整地)
- 長年放置された空き家の敷地回復工事(草刈り・排水整備・ブロック塀補修)
- 移住促進に伴う空き家改修(福井県では移住者向けの補助も別途ある)
重要な確認事項:空き家活用補助は年度予算が限られており、受付開始直後に満枠になることが多い。福井市住宅政策課への事前問い合わせを強くすすめる。

補助金が使えるケース④:耐震・安全対策(ブロック塀撤去・耐震補強)
2018年の大阪北部地震でブロック塀が倒壊し死傷者が出た事故を受け、全国的にブロック塀の安全対策への補助が整備された。福井市でも同様の制度がある。
福井市ブロック塀等撤去補助金
- 対象:道路等に面した危険なブロック塀・石塀の撤去
- 補助率:撤去費用の2/3(上限20万円程度)
- 対象条件:
- 高さ1.2メートルを超えるブロック塀
- 建築基準法の技術基準を満たしていないもの(鉄筋なし・劣化が著しいなど)
- 道路・公園・学校等に面しているもの
セットで使えるケース
ブロック塀を撤去した後に新しいフェンスを設置する場合、撤去費用は補助対象になるが、新設フェンス費用は原則補助対象外になることが多い。ただし、以下の組み合わせで費用を抑えることができる。
- ブロック塀撤去:補助金活用で自己負担5〜10万円程度
- 新設フェンス:自己負担(アルミフェンスなら15〜30万円程度)
費用の合計は20〜40万円程度になるが、補助金なしで旧ブロック塀撤去+新設を行うと35〜60万円程度かかることを考えると、補助活用の効果は大きい。
補助金が使えないケース(要注意)
補助金への期待が高まる一方で、以下のケースは原則として補助対象外になることが多い。
対象外になりやすい工事
| 工事内容 | 対象外の理由 |
|---|---|
| 新設駐車場(コンクリート打設) | 安全・省エネ目的との関連が薄い |
| 新設カーポート | 装備の追加であり改修ではない |
| 新設フェンス・門扉 | 同上 |
| 庭のリガーデン(美観目的) | 明確な政策目的なし |
| 新築時の外構一式 | 新築向け補助は外構を含まないことが多い |
| 既存コンクリートの打ち替え(劣化以外) | 改善目的が不明確 |
よくある誤解
「リフォームだから補助が出る」と思いがちだが、リフォーム補助も目的(省エネ・バリアフリー・耐震)に沿った改修が前提だ。外観をきれいにしたいだけのリフォームは対象外になる。

補助金申請の流れと注意点
必ず覚えておくべき鉄則:着工前申請が必須
補助金申請で最も多い失敗が「工事を始めてから申請しようとした」ケースだ。ほぼすべての補助金制度で、工事着工前の申請・承認が必須になっている。「後から申請すればいい」は通用しない。
標準的な手続きの流れ
- 自分の工事が対象かを確認する(福井市の担当課に問い合わせ)
- 補助対象の施工業者を選ぶ(制度によって登録業者限定のケースあり)
- 事前申請書類を準備する(見積書・設計図・写真など)
- 申請書を提出し、承認を受ける(承認まで2〜4週間が目安)
- 工事を着工・完了させる
- 完了報告書と実績報告を提出する
- 補助金が振り込まれる(完了報告から1〜2ヶ月程度)
業者選びで補助金の申請可否が変わることも
一部の補助金制度では、申請できる業者が限定されている。たとえば介護保険の住宅改修は、ケアマネジャーを通じた手続きが必要で、業者がその流れを理解していないと申請できないケースがある

よくある質問
新築外構に補助金は使える?
新築時の外構工事には、一般的な補助金はほぼ適用されない。新築向けの補助制度(ZEH補助・こどもエコすまい支援等)は建物本体が対象であり、外構は附帯工事として含まれないことがほとんどだ。
ただし、建物と一体的に設置する太陽光パネルの基礎工事など、ごく一部が認められるケースもある。新築外構に補助金を期待している場合は、ハウスメーカーや外構業者に事前確認してほしい。
補助金が使えるか事前に調べる方法は?
最も確実なのは、福井市の各担当窓口への直接問い合わせだ。バリアフリー系は長寿福祉課(介護保険は地域包括支援センター)、ブロック塀系は建築住宅課、空き家活用は住宅政策課が窓口になる。
外構業者への相談も有効で、補助金申請の実績が豊富な業者なら「この工事は対象になるか・ならないか」を過去の経験から教えてくれる。なお、年度初めの4月〜5月は新しい補助制度の情報が出そろうタイミングのため、情報収集に適した時期だ。
まとめ:補助金を使うなら「目的を決めてから業者を探す」順番で
外構工事の補助金は、工事の見た目や金額ではなく「何のための工事か」で対象かどうかが決まる。
2026年現在、福井市で外構工事に使える可能性がある制度をまとめると:
| ケース | 主な対象工事 | 補助上限の目安 |
|---|---|---|
| バリアフリー化 | スロープ・手すり・段差解消 | 最大18万円(介護保険) |
| 省エネ・断熱連動 | 太陽光関連外構・付帯工事 | 制度により異なる |
| 空き家活用 | 外構一式(リフォームと一体) | 50〜100万円程度 |
| ブロック塀撤去 | 危険ブロック塀の撤去 | 最大20万円程度 |
どのケースも「着工前申請が必須」「目的と要件の確認が先」という点は共通している。業者に言われるままに工事を進めてしまう前に、まず自治体の窓口か、補助金申請の実績がある業者に相談することを強くすすめる。



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